Syuu69’s blog

San Sebastián 留学

スペイン留学を決めた25歳料理人のはなし。

はじめまして。25歳の料理人です。

今日はなぜ、スペイン料理未経験、スペイン語力ゼロの状態でスペインへの留学を決めたのかをお話ししたいと思います。

ブログももちろん未経験なので、寛大なお心でご覧になって頂けますと幸いです。

手始めに、簡単な自己紹介をさせて頂きます。

18歳の時に東京の専門学校にて料理を1年学びながら研修という形で、都内の人気レストランで働き、そのレストランにそのまま就職。研修期間も合わせて、約5年間働きました。

ここのレストランは姉妹店がいくつかあったので、イタリアンとフレンチを同時に専門的に学ぶことができました。

余談ですが、この5年間の間に、料理人の世界の厳しさ(特に体力面や精神面)を痛感し、「料理だけでは今後、自分の身体、心が持たんな。。」と思い、以前から興味のあった英語とインテリアコーディネーターの勉強を始めました。その後25歳で英検準1級とインテリアコーディネーターの資格を取得します。

もし、僕より若い料理人さんや大変な思いをしている会社員の方がご覧になっていたら、是非仕事以外で、こういった勉強をオススメしたいです。心の逃げ道を作ることで心に余裕がもつ事ができます。

話は戻り。

23歳で地元に戻り、新しくできたキャンプリゾートに併設されたレストランにオープニングスタッフとして入社。約1年後に料理長になりました。

料理長として1年と数ヶ月ほど腕を振るい、スペイン留学を決めました。

では、なぜ、イタリア、フランスましては勉強していた英語の通じる諸外国でもなく、スペインを選んだのかをお話します。

キャンプ場に併設されたレストランで働いていると、バーベキューで薪火を使って料理している光景がよく目に留まりました。同僚(キャンパー)が、ふと、アルミホイルと濡らした紙で包んだ野菜を薪ストーブに放り込んで火入れをし始めました。

料理人として、ガス、IH、オーブンしか使った事のない僕は、その原始的な調理法に懐疑的でした。何よりコントロールの効かない"自然の炎"を相手にして料理するのは余りにもリスクが大きいなぁと。ゆえに、現代の調理法より雑味が含まれて、美味しくないだろうと鷹を括っていました。

しかし、実際に食べて、見て衝撃が走ります。
今まで試したどの調理法よりも、甘味、香り、水分の保湿力、旨味が際立った"料理"でした。とにかく美味しい。

その衝撃が脳裏に焼きついたまま仕事をしていた僕は数週間後に、お店近くの薪焼きイタリアンのシェフとイベントで出会い、後日すぐさま予約しました。

そこで目の当たりにした物は、レストランによって昇華された、薪焼き料理の数々でした。どの料理を食べても薪火の力を体感できるコースでした。

そこのシェフから聞き、後から知ったのですが、薪火=熾火といい、イタリアではトラットリアや家庭でも使うテクニックだそうです。

これだ確信し、薪焼き料理の世界をもっと学びたいと考えました。

調べると、スペインのバスク地方、サンセバスチャンは薪焼きレストランが数多く点在し、薪焼き最高峰のレストランもある事がわかりました。更に、副料理長は日本人の方。

すぐにInstagramで連絡しました。数日後、彼から連絡が届き、FaceTime にて顔合わせさせて頂きました。彼は僕の事を、シェフに確認してみるとおっしゃってくださいました。

しかし、残念ながら、お店の事情もあり、即入店は難しいとの事でした。また、スペイン語が話せない事も難点でした。

そこでとりあえず半年間のスペイン語学留学を決意しました。

語学の壁があるのなら越えてみよう。
お店の事情があるのなら直接シェフに交渉に行けばいいではないか?と。

とこんな感じで今に至ります。

まだ荷物も纏めていませんが、気合とやる気だけは十二分です。

また留学の準備の進捗を少しずつ更新していこうと思っています。

それではこの辺で。