Syuu69’s blog

San Sebastián 留学

スペイン生活ももう少しで終わり編

ほぼ5ヶ月のスペイン生活を終えて。。。
何を感じ、何が自分に必要なのかが少しずつ浮き彫りになってきた感じがしています。
また、バスクの人々について少しずつ分かってきました。


【実感した事】

⓵英語力

英語をもっと伸ばしたい。

メインであるスペイン語を差し置いてなぜそう思うのか。

それは、職場、学校で同僚や友達と英語で話す時にどうしてもテンポが遅れてしまう。考えて言葉にして発する前に会話が消えていってしまう感覚が多々ありました。
日本の英検の基準ではリアルな場面で通用するのか。というと、そうではないようです。
僕自身、英語のレベルをもっと上げたいなと日々感じています。


スペインに来る前は英検を経験した事で少し安堵ではありませんが、「英語は問題ない」と、たかを括った部分が正直あります。

スペイン人と話すので、スペイン語はもちろん伸ばしたい。

でも今は、自分の中では英語を伸ばしたい気持ちが強くなっています。

僕の今後の進路に大きく影響してきそうです。


②学生VISAの限界


学生VISAの限界みたいな物が掴めました。

基本的に、労働目的のVISAではないので、仕事見つけて働く事自体がとても難しいVISAです。

その中で、色々な人のお力をお借りして、合法的に〈研修〉という形で働いてきました。

しかし、同時に本文である学業を疎かにする事がどうしてもできません。

僕が通っている学校では85%の出席率を維持しなければ、次回の入国の際に審査に引っ掛かってしまう可能性が大です。

そこで今はレストランの繁忙期が終わったこともあり、休日とは別に仕事を休み、学校の授業を取ることで、出席率を引き上げる様にレストランと交渉する予定です。

ただ、研修費(給料)が発生しているのでどうなるかはまだわかりません。
契約内で上手く交渉をまとめることができるのか、否か。今ある一つの不安要素です。

③日本の食文化のレベルの高さ

スペインで4カ月間、時間の許す限り、お財布の許す限り、食べ歩きをしてきました。
そこで感じたのは、日本の食、サービスの高さです。

星つき、ビストロ、居酒屋どのジャンルに置いても日本の料理の質、サービスは群を抜いて素晴らしいなと肌で感じる日々です。


日本の技術、サービスのレベルを知っているというのは今後の料理人人生の中でかなりのアドバンテージなのではないかと思っています。

〈純日本人〉という色眼鏡をかけずに考慮しても、胸を張って言えます。

日本の食文化、レストラン文化は素晴らしい。

と。

バスク人の性格は日本人似?

僕が実際にスペイン人(バスク人)と関わってみて感じた事です。主観であり、人によって違うので、ご参考までに。

【誇りの高さ】

言語、文化、食文化に対して非常に高い誇りを持っています。
スペイン国内の他の地域の人々(アンダルシア地方やカスティーリャ地方など)とは違う。
と前のめりで主張します。

バスク地方(州)はフランスと面した特殊な立地、地域という事もあり、自立心の強い市民性がある様に感じます。
例えば、よく知られているスペインの国旗では無く〈バスク国旗〉を必ず掲げたり、〈ウスケラ EUSKERA 〉と呼ばれるバスク地方特有の言語で会話、教育が施されています。

また、日本人の様に仕事に真面目で、性格に関しても、スペイン国内では内向的な方といわれています。実際にとそう感じました。

なので日本人とは気が合い易いかな?と持論ではありますが、そう思っています。

ちなみに、料理人の方には朗報があります。

バスク地方の料理人は、日本の様に【秘伝】や【隠し味】といった専有欲が全くもってありません。

なので、レストランに入り、レシピを聞けば細かく、丁寧に教えて貰えます。
バスク地方にある男子料理人の会【美食倶楽部】の影響かと思われます。

気になる方はWikiでチェック。

シェフがこう言っていました。
「レシピを伝えたところで、全員が同じ味になる事はあり得ない。だから面白い。」

と。

料理はレシピ通りに作ったとしても、必ず、その人の個性が反映されます。
そこが深みであり、面白味だと思っています。

シェフはやっぱりシェフですね。
よく知ってらっしゃる。


ここまで、サンセバスチャンで生活してきて言える事は、〈料理人〉に関わらず、学生VISAで仕事をするのはオススメできません。

仕事探し、書類を準備する手間、学業との両立などなど、とにかく凄くエネルギーを要します。


それよりかは、充分に貯金してから、サンセバスチャンに来て、学校、サーフィン、バル、ワイナリーを巡ってゆっくり過ごした方が素晴らしい経験になると思います。個人的には。滞在期間は3カ月くらいがベスト…?

もちろん、僕の場合はレストランの経験が今後の人生に大きな意味を見出すと確信しているので後悔はありません。

ですが、次、訪れる際はもう少しゆっくりスペイン内を旅行しようと思っています。


そんな感じです。

楽しい事も、辛い事も、ショックな事も沢山ある日々ですが、それが人生ですよね。

ではでは。