Syuu69’s blog

San Sebastián 留学

スペイン生活まさかの延長?編

ご無沙汰しております。
26歳(終了間近)料理人です。

今回は、まさかまさかのスペイン生活の延長中?の現在のお話をしていきます。

さてさて、久しぶりに記録を残すので、正直どこから話せば…と、いった感じです。

そこで先ずは、現在の僕のVISAの状況について書き綴りたいと思います。

実のところ、現在の僕の〈学生VISA〉は完全に切れています。。

それではさようなら。
スペイン獄中生活編に突入します。






…と、いう事は幸いにもありません。

ではなぜかというと、【学生VISAの延長手続き中】だからです。
この〈延長期間内90日間つまり3ヶ月間〉は学生VISAが例え切れてしまったとしても、スペインの法律的に滞在OKです。

《※ちなみに、VISA切れの後、スペインに滞在する為に必要な事に関して、Extranjería (外国人移民局)の予約の取得、延長した場合の滞在期間中の生活を補償をする事のできる資金が入った口座の残高証明書、若しくは、その期間内滞在を保証する家、人物の存在証明などなど…、、
必須事項、書類はかなりあります。
全然オススメは致しません。普通に帰国がベストです。》


実は、この延長期間中にフランスのボルドーにも旅行し、その際、バスの中で警察の方にパスポートをチェックされ、「学生VISA切れてね?」と辛辣な顔で質問を受けましたが、「更新中ですー。」と答えると、すんなりとフランス入国できました。

正直な所、冷や汗どころの話ではありませんでしたが、【VISA更新手続き中】という事が証明できる書類さえあれば、強制的に日本帰国という事もないようです。

ただ、問題は無いとしても、かなりグレーな滞在方法?という気はしています。。。

レストランのシェフとは何度も話をして、「絶対に違法にならないし、問題ない。」とキッパリ言われていますが、インターネットに自分と同じ状況の日本人が1人もいないという事もあり、情報は一切ありませんでした。

僕自身、かなりのビビり気質なので、スペインに滞在経験のある日本人の方々に片っ端から連絡を送り、お話を伺いましたが、やはり通常日程での帰国を勧められました。

その時点で、固く日本帰国を決意し、シェフにキッパリと感謝とサヨナラを伝えようとレストランに向かいました。

しかし、シェフに真っ直ぐな目で説得され、更には、弁護士にも相談してくれていた様で、一切問題の無いように、VISA延長手続きをしてくれると約束してくれました。

そこで、まだスペインにやり残した事が山のようにある僕は、完全に帰国の決意を覆されました。

そして現在に至ります。

現在は、役所系の書類集め、提出は全て終了し、延長可否の結果待ちです。
残念ながら、スペインのお役所仕事はかなりゆっくりで、対応もかなり雑なので、早めに手続きしておけばよかったなあとつくづく感じます。

みなさんも僕と同じシチュエーションになる事がありましたら、VISAの切れる2、3ヶ月前からの準備をオススメいたします。

(書類集め、提出はといった手続きは全部自分でやりました。
真っ直ぐな目のシェフのウソつき。)


ここからは、延長して本当に良かったなと思う事を簡単に紹介いたします。

⓵ 予約が全く出来なかったレストランに行く事ができた。

【Asador Etxebarri 】という、2022年世界のベストレストラン50で3位に輝いた薪焼きレストランに行く事ができました。
本当に本当に、予約が取れず6ヶ月間行く事ができていませんでした。。

元々は、このレストランで働く為にスペインに来ましたが、今は研修生を募集していないようで、残念ながら働く事は叶いませんでした。が、スペインに渡航するキッカケを作ってくれた事には変わりありません。
このレストランのおかげで、スペインで素晴らしい経験、アサドールを深く知る事ができました。


⓶ ローカルレストランでの研修

本元のレストランでのバカンスを利用して、ローカルのレストランで働く事ができました。

本元の研修先は、ミシュラン1つ星のレストランでかなり細かな作業が徹底された料理です。
この仕事も新鮮でとても良い経験であるのは間違いありません
しかし、ローカルのレストランには違う良さがあり、〈飾らない美味しさ、美しさ〉があります。仕事の幅も広くとても楽しいです。
また、バスクの郷土料理も学ぶ事ができました。

ボルドーへの旅行

前述した様に、ボルドーに行きました。
韓国人のソムリエ志望の友達と行き、ワインと美食フレンチを可能な限り楽しみました。
これもVISA延長を決意した恩恵かなあ。と思います。


VISAの延長手続き、書類集め。
どれも、この先の人生で一切やりたく無いような素晴らしい経験でした。

ただ、それがあっての今のスペイン生活。

充実した日も有れば、マジでしんどくなる様な日もあります。
総じて、留学生活なのですね。

残すスペイン生活もあと2ヶ月ちょい。
(今回はマジの本当です。)
スペイン語も料理も人生も、楽しんで次の旅に繋げていきたいですね。

それでは、数少ない僕の日誌の読者様、風邪、インフル、コロナ、お医者にかからないようご自愛くださいね。

Hasta luego chicos。













スペイン生活ももう少しで終わり編

ほぼ5ヶ月のスペイン生活を終えて。。。
何を感じ、何が自分に必要なのかが少しずつ浮き彫りになってきた感じがしています。
また、バスクの人々について少しずつ分かってきました。


【実感した事】

⓵英語力

英語をもっと伸ばしたい。

メインであるスペイン語を差し置いてなぜそう思うのか。

それは、職場、学校で同僚や友達と英語で話す時にどうしてもテンポが遅れてしまう。考えて言葉にして発する前に会話が消えていってしまう感覚が多々ありました。
日本の英検の基準ではリアルな場面で通用するのか。というと、そうではないようです。
僕自身、英語のレベルをもっと上げたいなと日々感じています。


スペインに来る前は英検を経験した事で少し安堵ではありませんが、「英語は問題ない」と、たかを括った部分が正直あります。

スペイン人と話すので、スペイン語はもちろん伸ばしたい。

でも今は、自分の中では英語を伸ばしたい気持ちが強くなっています。

僕の今後の進路に大きく影響してきそうです。


②学生VISAの限界


学生VISAの限界みたいな物が掴めました。

基本的に、労働目的のVISAではないので、仕事見つけて働く事自体がとても難しいVISAです。

その中で、色々な人のお力をお借りして、合法的に〈研修〉という形で働いてきました。

しかし、同時に本文である学業を疎かにする事がどうしてもできません。

僕が通っている学校では85%の出席率を維持しなければ、次回の入国の際に審査に引っ掛かってしまう可能性が大です。

そこで今はレストランの繁忙期が終わったこともあり、休日とは別に仕事を休み、学校の授業を取ることで、出席率を引き上げる様にレストランと交渉する予定です。

ただ、研修費(給料)が発生しているのでどうなるかはまだわかりません。
契約内で上手く交渉をまとめることができるのか、否か。今ある一つの不安要素です。

③日本の食文化のレベルの高さ

スペインで4カ月間、時間の許す限り、お財布の許す限り、食べ歩きをしてきました。
そこで感じたのは、日本の食、サービスの高さです。

星つき、ビストロ、居酒屋どのジャンルに置いても日本の料理の質、サービスは群を抜いて素晴らしいなと肌で感じる日々です。


日本の技術、サービスのレベルを知っているというのは今後の料理人人生の中でかなりのアドバンテージなのではないかと思っています。

〈純日本人〉という色眼鏡をかけずに考慮しても、胸を張って言えます。

日本の食文化、レストラン文化は素晴らしい。

と。

バスク人の性格は日本人似?

僕が実際にスペイン人(バスク人)と関わってみて感じた事です。主観であり、人によって違うので、ご参考までに。

【誇りの高さ】

言語、文化、食文化に対して非常に高い誇りを持っています。
スペイン国内の他の地域の人々(アンダルシア地方やカスティーリャ地方など)とは違う。
と前のめりで主張します。

バスク地方(州)はフランスと面した特殊な立地、地域という事もあり、自立心の強い市民性がある様に感じます。
例えば、よく知られているスペインの国旗では無く〈バスク国旗〉を必ず掲げたり、〈ウスケラ EUSKERA 〉と呼ばれるバスク地方特有の言語で会話、教育が施されています。

また、日本人の様に仕事に真面目で、性格に関しても、スペイン国内では内向的な方といわれています。実際にとそう感じました。

なので日本人とは気が合い易いかな?と持論ではありますが、そう思っています。

ちなみに、料理人の方には朗報があります。

バスク地方の料理人は、日本の様に【秘伝】や【隠し味】といった専有欲が全くもってありません。

なので、レストランに入り、レシピを聞けば細かく、丁寧に教えて貰えます。
バスク地方にある男子料理人の会【美食倶楽部】の影響かと思われます。

気になる方はWikiでチェック。

シェフがこう言っていました。
「レシピを伝えたところで、全員が同じ味になる事はあり得ない。だから面白い。」

と。

料理はレシピ通りに作ったとしても、必ず、その人の個性が反映されます。
そこが深みであり、面白味だと思っています。

シェフはやっぱりシェフですね。
よく知ってらっしゃる。


ここまで、サンセバスチャンで生活してきて言える事は、〈料理人〉に関わらず、学生VISAで仕事をするのはオススメできません。

仕事探し、書類を準備する手間、学業との両立などなど、とにかく凄くエネルギーを要します。


それよりかは、充分に貯金してから、サンセバスチャンに来て、学校、サーフィン、バル、ワイナリーを巡ってゆっくり過ごした方が素晴らしい経験になると思います。個人的には。滞在期間は3カ月くらいがベスト…?

もちろん、僕の場合はレストランの経験が今後の人生に大きな意味を見出すと確信しているので後悔はありません。

ですが、次、訪れる際はもう少しゆっくりスペイン内を旅行しようと思っています。


そんな感じです。

楽しい事も、辛い事も、ショックな事も沢山ある日々ですが、それが人生ですよね。

ではでは。












スペイン留学3か月めの収穫は仕事と部屋

【スペイン留学3か月目】

スペインに来て約3か月が経ちました。
そして遂に仕事と部屋を得る事ができました!
今回は学生VISAしか持っていない僕が、どの様に仕事を見つけたのかをお話します。

【仕事、部屋探しのプロセス】

1か月目で、ほぼ絶望に近い気持ちで探していた部屋と仕事が、3ヶ月目にして奇跡的に手に入りました。これは、本当に運と沢山の人達の協力のおかげです。

現在は、地元の素材を使ったバスク料理を更に昇華させた、ミシュランの星つきレストランで働かせて頂いてます。

雇用形態としてはインターンシップで、月に300€の給与と賄いと部屋(寮)が付いてきます。
過去にも触れましたが、夏の時期のサンセバスチャンは繁忙期に当たり、ピソ(スペインのアパート)の値段が割高に切り替わります。その為、料理も勉強したいし、部屋も欲しい僕にとってはとても有難い条件でした。

しかし僕はワーホリのVISAではなく、学生のVISAで滞在しており、可能な働き方としては、バイト(週20時間以下のみ勤務可能)もしくは、現在の雇用形態であるインターンシップで働く他にありません。

ただ、雇用を受け入る側の準備や保険料といった負担大きい為、僕の様なスペイン語初心者の外国人を受け入れるレストランは皆無に等しく、僕が働きたいなと考え、現在働いているレストランが、これらの対応と雇用してくれた事に非常に感謝しています。

仕事を見つけるプロセスとしては、

①レジュメをPDF にて作成、気になるレストランにメールで送る。もしくは、レストランへ印刷したレジュメを直接持ち込む。

ちなみに僕は、星つきのレストランと働きたいと感じたレストラン数カ所に直接とメールで送りましたが、メールで送った方で返信を頂けました。

②働ける時間、期間、持っているVISAの確認をシェフとの面接で行う。

③職業案内所にレストランの情報と現住所の登録、認可をしてもらう。
※ワーホリなら不要

④料理大学にて4日間、衛生学を学ぶ。全てスペイン語
(毎日出る全てのテストで、基準点を超える必要があります。)
※ワーホリなら不要

⑤料理大学とレストランが成績の情報を共有。

⑥レストランよりメールを受け、研修開始

この流れです。

めちゃくちゃ大変だったのが、職業案内所への登録です。

ホームステイ先の住所の記載と登録をお願いし、レストランからの要望、雇用形態を事細かに、メールにて一つ一つ確認、承諾を繰り返す作業が必要でした。

何日の何時に行くか、どんな書類にどんな記載が必要かの確認、登録する日の予約と確認が必要で、自分の力だけでは到底どうする事もできなかったので、ホームステイ先の家族、学校、レストラン、知り合った日本人の先輩の全ての方の力をお借りして、なんとか登録にこぎつけました。

加えて、料理大学にて、衛生学を1日7時間みっちり勉強し、尚且つ、毎日のテストで基準点を取る必要がありましたので、担当教員の方にグーグル翻訳を使わせて欲しいと伝え、スペイン語ではなく、英語でテストを受けさせて頂き、それでも分からない箇所は日本語翻訳して乗り越えました。
カンニングは見張られている為不可です!笑)

ちなみに、この時体調を崩し、熱と頭痛を抱えながら勉強したのは今となってはいい思い出です。

【スペインのレストランで働いて思う事】

ようやく手に入れた、研修の機会と部屋。もちろん、初日から張り切っていきました。
元気に挨拶、自己紹介。仕事も全力。
初の1週間を終えた感想は4つ。

①現場のスペイン語がマジでわからん、そして伝えるのがマジで難しい。

②働き方が素晴らしい。職場の人が優しい。

③果たして学校と両立できるのか。

④寮のお部屋がリアル魔女の宅急便


①友達、家族とはほぼ何ら問題なくスペイン語で会話できるようになってきました(完璧では無いし、カタコト)が、職場のスペイン語は、速い、短い、正確さが求められるので、慣れる必要がありそうです。

友達と話している訳では無いし、皆忙しいので、意志を素早く、正確に伝える必要があります。その為にはスペイン語をもっと勉強しなければいけないな。と、身をもって感じました。

今は英語で伝えられる場合が多いですが、スペイン人にとっては、仕事中に脳内で英語に変換する手間が増えるのはよろしく無いなと感じました。特にレストランという環境においては。

語学の壁と課題は予想以上に大きいです。


②働く時間が自分好み。
勤務時間は予約によって変わりますが、基本的には、

水曜日から土曜日、ランチは10時〜5時、ディナーは7時半から深夜12時。
日曜日は11時〜5時まで。

レストランでの勤務経験がある方なら、分かるかもですが、非常に休憩時間が多く、働く時間も日本に比べて格段に少ない気はします。予約状況によってはもっと、勤務時間が短い日もあります。

仕事中はセクションごと集中して動き、無駄が無いように感じます。(日本人程ではない、?)その結果、勤務時間を減らす事が可能なのかもしれません。

また、スペイン人の素晴らしい所は、スペイン語が拙い日本人の僕に嫌な顔一つせずに、仕事を教えてくれる人柄です。

仕事中は鋭い目でオーダーを読み上げ、料理をチェックするシェフでさえ、初日に僕の働いている地下の作業場所(野菜や魚を綺麗にする所)へわざわざ降りて来て挨拶してくれました。

正直なところ、面接の時から僕はシェフの人柄の大ファンです。

③勉強と仕事のバランスを取れるのか。

8月からは、仕事の無い、月、火曜日は学校に通い、それ以外の日は仕事をしたいなと今は考えています。

語学学校も大好きで楽しいし、レストランの仕事もたくさん覚えて帰国したい僕はこれから、どの様にスペイン語学習と仕事を両立して進めていくかを考える必要がありそうです。

月火のみレッスン料を上乗せで支払い、追加で1時間ほど個別授業を受け、残りの5日はもっとレストランに入り浸り現場でスペイン語と技術を学ぶのかベストなのか、、?

時間、お金をどこに投資するのがベストなのかを探る毎日です。

④ 頂いたお部屋は埃まみれ、土まみれ。

スペインで頂いた寮の部屋は魔女の宅急便のキキの部屋そっくりでした。
すごくアンティークなお部屋に、大きな窓、それから沢山の土と埃。笑

休憩時間に掃除をしようと窓を開けると、たくさんの埃がボワっと広がりました。ジブリファンにはたまらない。

ほうきと雑巾で掃除して、ベットのカバー等を洗濯して何とか綺麗になりました。

26歳にして、キキという少女のたくましさを改めて痛感しました。先輩魔女やメガネの不良少年に会う日も近いやもしれません。


せっかくの初海外、やりたい事、経験したい事を全部トライして失敗、困難、成功、充実を沢山経験したいです。

そう。魔女宅のキキの様に。

それではまた。











Tarjeta de estudianteの取得 in San Sebastián 〈後半〉


今回はタルヘタに必要な手続きを一挙まとめて紹介致します!

①【Taza Modelo 790】

②【タルヘタ申請書ex-17】

③【証明写真】

④【住所の関連書類】

⑤【警察署の予約(Cita)の仕方 】

⑥【取得当日の様子】




①【Taza Modelo 790】

まずは、銀行の支払い証明書の取得!

これが結構めんどいです。
まず、警察署のホームページにある銀行の支払い書(税金支払い)にスペイン語で個人情報を入力します。学校の頼れるスタッフと共にする事をオススメします。全てスペイン語でわかりません。全て入力したら、コピーし、その書類を銀行に持ち込みます。

ここで注意点です。

銀行によってはスペインに口座を持っていないと支払いのできない銀行があります。しかも、口座を作るにもタルヘタのN.I.E という番号が必要です。つまり、不可能です。笑

僕はこれで3カ所の銀行をたらい回しにされた挙句に「これはどうやっても無理だよー」と断られ、途方に暮れました。

結局、ダメ元で行った他社の銀行で現金払いできました!口座不要でした!

口座が無いと払えない銀行が『Kutxabank』

僕は『Banco Bilbao Vizcaya Argentaria』という銀行で支払いました。
略称『BBVA』です!

支払いが正常に承認され、その銀行でハンコを押して貰い完了です!

サンセバスチャンは沢山銀行があるので、どこでも払える様に思えますが、そうもいかないようです。

②【タルヘタ申請書ex-17】

次はタルヘタの申請書です。

まず、スペイン警察署のホームページからタルヘタ用の書類を印刷します。
これも学校で印刷してもらう必要があります。(ミスった時用に多めに貰った方がいいです!)

印刷できたら、スペイン語、全て大文字、ボールペンで記載します。基本的に間違えたら全てやり直しです。日本の履歴書チックで僕が嫌いなやつです。

ちなみに僕は〈性別の欄〉だけを書き間違えてしまいましたが、面倒だったので、二重線で消して書き直しました。

結果、問題なしでした。

この記載も学校スタッフと確認しながら書くのがベストです。書くところ、空欄にしておく所が分かれており、住所の書き方も日本と違います。


③【証明写真】
サンセバスチャンの証明写真機は『Donostia-San Sebastián』という駅の前に証明写真機があります。5€で撮れます!スペイン語が分からなくても英語に文字変換できるので安心です!

ちなみに僕は、サンセバスチャンでこの写真機が中々見つけられませんでした。なぜかというと、スペイン語、英語、日本語どの言語で検索しても「証明写真機」が近くに見つからなかったからです。なぜか、バルセロナの証明写真機が出てきたりしました。

たまたまふらーっと散歩していたら見つけられたので、本当にラッキーでした。
(調べ方が悪かったのかも…笑)

普通の写真屋さんならありますが、昼の2時には閉まるし、割高でオススメできません。

ネットで見た情報だと、日本から持っていった証明写真でも大丈夫だったそうですが、サイズが規定(32mm×26mm)の範囲外なので、定かではありません。もし写真のせいで承認されないと、もう一度、警察署に予約を入れて、写真を取り直して出直さないといけないので、スペインで撮ることオススメします。

④【住所の関連書類】
住所の関連書類は、ホームステイ先の住所が記載された学校の書類を、学校のハンコ付きで持っていけば大丈夫です!
住民票等は不要です!

⑤【警察署の予約の仕方】

全ての書類が集まれば、いよいよ警察署に予約を取ります。スペイン語でこの予約の事を『Cita 』シータといいます。

これもスペイン語が読めないと中々厄介なので、学校のスタッフと共にするのをオススメします。自分の住んでいる地域等を選択し、何の為のシータのなのかを選択し、最寄りの警察署を選択してと、スペイン語が読めないとちょいムズです。

ちなみに僕は『CNP SAN SEBASTIAN, PASEO URUMEA 17』の警察署に予約をしました。

シータは基本的には2〜3週間先まで一杯です。
書類がすぐに集められそうなのであれば、なる早で予約する事をオススメします。

⑥【タルヘタ手続き当日】

当日は、待合室で名前が呼ばれるのを待ちます。15分くらい前に到着していると安心ですね。

スペイン語が話せなくても大丈夫です。全ての書類を出して、ジェスチャーで指示されるのを待つだけです。

ちなみに、これは完全に人にもよると思いますが、僕の担当者は、中川家の礼二のパスポート審査のモノマネより雑でした。笑

あれだけ、必死に集めた書類、写真を机上に投げ捨てる様に返されました。笑
手続きが終わると、「ここ読んでまた来て」 と終始殺伐とした空気で終了。

カルチャーショック。
日本の丁寧さって本当に素晴らしいですね。


こうして無事に手続きを終了しました。
手続き後は、最低でも30日待ち、もう一度警察署のサイトから予約をして、完成したタルヘタを取りに行く必要があります。

ちなみに、僕は40日後です。

なので、タルヘタはまだ持っていませんが、「申請は終わってるよ。作成するからしばらく待ってね」的な証明紙は貰えます。

この証明紙とパスポートを受け取り日に持って行く必要があるので、絶対に捨てないように!

以上!
サンセバスチャンでのタルヘタ取得でした。

海外生活ってただ行けば生活出来るわけではなく、「自分は合法的にここにいるよ〜」っていう証明が必要なんですね。いい勉強になりました。

ありがとう、スペインの礼二。
ありがとう。外国人向けの手続きなのに何故か、スペイン人でさえ複雑な手続きの数々。

この情報が誰かの参考になります様に。
それでは、また。





Tarjeta de estudianteの取得in San Sebastián 〈前編〉


【Tarjeta de estudiante の取得in San Sebastián 】〈前編〉

今回は、スペイン語、留学初心者の僕にとって非常に厄介で手間の掛かった【Tarjeta de estudiante 】の取得までの体験談を書きたいと思います。

日本人向けのサンセバスチャンでの、タルヘタ取得情報が無かったので、サンセバスチャンへの長期留学を考えていらっしゃる方のご参考になれば幸いです。因みに僕も、ドライアイになるくらいにネットで情報を探しました。

※僕は留学エージェント等のプロではない為、不正確な情報が含まれる可能性がございます。ご了承の上でお読みください。


①【Tarjeta de estudiante 】とは。

【Tarjeta de estudiante 】とは、スペインに長期留学(6ヶ月以上)する際に必要な学生証になります。読み方は、【タルヘタ デ エストゥディアンテ】※以後、長いので〈タルヘタ〉と呼びます。

また、日本のスペイン大使館にて入国に必要なVISAを取得した際に窓口にて、「このタルヘタの手続きをスペインへ入国後、1ヶ月以内にスペインでしなければいけない。」という旨を書類、口頭で伝えられます。
ちなみにこの学生証を取得しないと、滞在不可になるみたいです。逆に言えば、短期留学(3ヶ月未満)はこの手続きは不要です。

日本を出国前の僕は、(なんか難しいそうだし、エージェントさんに相談したらなんとかなるっしょ👍)くらいに考えておりました。

が、実はこれ、個人で手配しなければいけない厄介な手続き、という事をスペインへ入国後に思い知らされる事になります…。

②【Tarjeta de estudiante 】必要書類

こちらがタルヘタ申請に必要な書類になります。

・パスポートの原本
・パスポートの全ページのコピー
・VISAのコピー
・背景白、32 mm×26mmの証明写真
・住所の記載された証明書類
・TASA の支払い証明書(Modelo 790)
・タルヘタ申請書(EX-17)

準備する内容としては、パッと見た感じ、まぁこんなもんか。という印象です。申請方法を知っていればそんなに難しい物でもない思います。

そう。知っていれば。

③手続きを始めるまでのお話

ここからは僕の実際の体験談です。

スペインに到着1週間後に、タルヘタ取得の準備を開始しました。
つまり、残りの3週間以内にタルヘタ申請の予約を完了する必要があると言うことです。

時差が7時間あるので朝起きてすぐに、留学エージェントさんにメールにて連絡しました。

僕。
「このタルヘタの手続きって何が必要でどんな感じで進めたらいいですかね?」と。

すると、数時間後に返信が来ました。

エージェントさん
「スペイン国内で申請場所、申請条件が違うので、学校のスタッフに手伝って貰えるように言っておきますね。」と。

僕。
内心(エージェントさんありがたいなぁ。頼って正解👍)

この後、学校に行き、放課後に早速、現地のスペイン人スタッフからお声がかかりました。

スタッフ 「シュウヘイ!日本のエージェントから話聞いたけど、何をどう助けたらいいの?」

僕「タルヘタの申請の仕方について教えて欲しい!」

スタッフ「そうねえ。昔ここの生徒だった、〇〇に聞いてみて!私たちからしてもかなり複雑だから!」

僕「そっか…。〇〇ね!OK!👍」 終了。

〇〇さんとは僕と同じホストファミリーに過去にお世話になっていた日本人の方です。
一つもオッケーじゃない僕でしたが、スタッフさんもそう仰ってる事だし、エージェントさんと〇〇さんに助けを求める事にしました。

しかし、日本はゴールデンウィーク真っ只中。
エージェントさんからは返信が来ません。

僕。〇〇さんに聞いてみよう。

〇〇さん

https://icp.administracionelectronica.gob.es/icpplus/index.html?p=20&locale=es
「このサイトから予約できるよ!
難しいと思うからホストマザーに手伝ってもらって!」

※実際に、全ての書類を集めた後、このサイトから予約しました。この予約も中々難解。。。

僕。「わかりました!ありがとうございます!👍」

内心(このサイト鬼スペイン語…。英語に変えてもわからん。日本語に変えたら読解不可。しかも必要書類も何だかわからんな。。)

僕。よし、ホストマザーに聞いてみよう。

ホストマザー
「わからん。ごめん。学校に聞いてみて。」

僕。「そか!👍なんとかしてみるよ!」
内心(一周まわったな。)

と言った感じで、スペイン人のスタッフ、ホストマザーでさえ複雑と感じるこの手続きを、自力で進め無ければいけないという事を思い知らされました。

エージェントさんの返信も数日後に来ましたが、やはり「詳しくは現地のスタッフに聞いてみて。」と言った内容でした。

その後、改めて、現地のスタッフに申請に必要な書類の確認を依頼し、更に、記入が必要な用紙のコピーを英語に翻訳してもらいながら説明して頂きました。

これによって、サンセバスチャンでのタルヘタ申請に必要な物、記入する内容、場所と言った具体的な情報を得る事ができました。

最初から、タルヘタについて具体的にどんな情報が欲しいのか。何をどうサポートして欲しいのか。といった事を、スタッフさんに伝える事が重要だったようです。これは、スペインに関わらずどの国でも、自分の欲している物を明確に主張する力が必要なのだと感じました。

そしてここからやっと、申請書類の作成、収集が始まりました。

後に作成した【Taza支払い証明書 】と【タルヘタ申請書】、【証明写真 in Spain 】も少し厄介で長くなりそうなので、後編にて続けたいと思います。

それでは、また。




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サンセバスチャン留学1ヶ月目でシンプルに感じた事。

今回はラフに初留学で感じた事を書いてみます。これから留学される方の参考になりましたら幸いです。特にサンセバスチャンに行く方へ。

【持ち物について】
日本食もっと持ってくればよかった。例えば、嵩張る大きなカップラーメンとかよりは、コンパクトなインスタントラーメン、味噌汁があった方が良かった。後は、顆粒タイプの味噌、出汁粉末。醤油は買えるけど、この二つは中々お目にかかれない。特にサンセバスチャンは無い。

日本の風邪薬は必須。長距離飛行、時差ボケ、気温の違いなどなど、環境の変化に対応し切れず、免疫力が追いつかない。僕もバッチリ2週間目にして風邪をひきました。携帯ポケットティッシュも必須でした。持ってきた30パック入りの2袋がもう無くなってしまいました。水に流せるタイプにしたのは正解でした。

のど飴は持ってきて正解。目薬も持ってきた方が良かった。日差しが強くて目がかなり疲れる。サングラスと日焼け止めは持ってきて正解。現地で調達できるが、自分に合う物を見つけるのは困難。

【VISAの制限について】
スペインで学生ビザで働くのは、ほぼ不可能に近い。繁忙期だとしても、レストラン側の手続きが多すぎて雇用に辿り着くまでが難しい。また、短期間だとしてもワーホリでない限り雇われるのは手間と時間がかなり掛かる為難しい。。

【部屋探しについて】
ホームステイの契約終了後の部屋探しは、学校紹介を頼ったとしても、ハイシーズンと重なる場合は割り増し料金になるのが一般的。ルームシェアでも家賃は高い。夏頃の家賃は鬼高。リゾート地ならでは。


【食事について】
星つきのレストランも勿論素晴らしいが、ホストファミリーのオススメレストランの方が、リーズナブルかつ満足度が高い。料理人として、星つきレストランも勉強、経験、その空間の楽しみ方を知る為に行きたいなあと思うが、もしお金を節約して尚且つ、美味しいご飯をお店で食べたいなら、地元人オススメのレストラン、ビストロ、バルの方が格段に安いし、ヘタしたらそっちの料理の方が美味しい場合もある。
また、ホストファミリーは契約にもよるがランチは作ってくれないのでお昼は自分で用意する必要あり。

【友達作りについて】
サンセバスチャンでは、友達作りに関して言うと英語が話せないとほぼ不可能。
スペイン語を習いにスペインに来ている生徒さん達は基本的には英語圏から来ていて、サンセバスチャンの学校には(現在は)日本人先生もいない為、英語力ゼロで挑むのは無謀。実際にオランダ人の友達と英語で話していて、もし今、英語を話せなかったとしたらどうだったかな、難しいなと感じました。
それから、英語力ゼロだと、ちょっとした問題を解決するのに時間と手間、根気を要します。友達と会話も出来ないので相談も難しい。いずれにしろ翻訳アプリは必須!


予想以上に大変な事が沢山ありました。例えば、〈Tarjeta de estudiante 〉の手続き、仕事(バイト)探し、部屋探しなどなど。

まだ解決していない事も多いですが、ご飯、友達、スペイン人との会話、お散歩観光、学校のアクティビティはサイコーに楽しいです。

サンセバスチャンに来て1ヶ月目(濃い目)ですが、もっと色んなレストラン、人々と出会って色んな刺激、知識、価値観を知る事ができそうです。それでは、また。














スペイン留学を決めた25歳料理人のはなし。

はじめまして。25歳の料理人です。

今日はなぜ、スペイン料理未経験、スペイン語力ゼロの状態でスペインへの留学を決めたのかをお話ししたいと思います。

ブログももちろん未経験なので、寛大なお心でご覧になって頂けますと幸いです。

手始めに、簡単な自己紹介をさせて頂きます。

18歳の時に東京の専門学校にて料理を1年学びながら研修という形で、都内の人気レストランで働き、そのレストランにそのまま就職。研修期間も合わせて、約5年間働きました。

ここのレストランは姉妹店がいくつかあったので、イタリアンとフレンチを同時に専門的に学ぶことができました。

余談ですが、この5年間の間に、料理人の世界の厳しさ(特に体力面や精神面)を痛感し、「料理だけでは今後、自分の身体、心が持たんな。。」と思い、以前から興味のあった英語とインテリアコーディネーターの勉強を始めました。その後25歳で英検準1級とインテリアコーディネーターの資格を取得します。

もし、僕より若い料理人さんや大変な思いをしている会社員の方がご覧になっていたら、是非仕事以外で、こういった勉強をオススメしたいです。心の逃げ道を作ることで心に余裕がもつ事ができます。

話は戻り。

23歳で地元に戻り、新しくできたキャンプリゾートに併設されたレストランにオープニングスタッフとして入社。約1年後に料理長になりました。

料理長として1年と数ヶ月ほど腕を振るい、スペイン留学を決めました。

では、なぜ、イタリア、フランスましては勉強していた英語の通じる諸外国でもなく、スペインを選んだのかをお話します。

キャンプ場に併設されたレストランで働いていると、バーベキューで薪火を使って料理している光景がよく目に留まりました。同僚(キャンパー)が、ふと、アルミホイルと濡らした紙で包んだ野菜を薪ストーブに放り込んで火入れをし始めました。

料理人として、ガス、IH、オーブンしか使った事のない僕は、その原始的な調理法に懐疑的でした。何よりコントロールの効かない"自然の炎"を相手にして料理するのは余りにもリスクが大きいなぁと。ゆえに、現代の調理法より雑味が含まれて、美味しくないだろうと鷹を括っていました。

しかし、実際に食べて、見て衝撃が走ります。
今まで試したどの調理法よりも、甘味、香り、水分の保湿力、旨味が際立った"料理"でした。とにかく美味しい。

その衝撃が脳裏に焼きついたまま仕事をしていた僕は数週間後に、お店近くの薪焼きイタリアンのシェフとイベントで出会い、後日すぐさま予約しました。

そこで目の当たりにした物は、レストランによって昇華された、薪焼き料理の数々でした。どの料理を食べても薪火の力を体感できるコースでした。

そこのシェフから聞き、後から知ったのですが、薪火=熾火といい、イタリアではトラットリアや家庭でも使うテクニックだそうです。

これだ確信し、薪焼き料理の世界をもっと学びたいと考えました。

調べると、スペインのバスク地方、サンセバスチャンは薪焼きレストランが数多く点在し、薪焼き最高峰のレストランもある事がわかりました。更に、副料理長は日本人の方。

すぐにInstagramで連絡しました。数日後、彼から連絡が届き、FaceTime にて顔合わせさせて頂きました。彼は僕の事を、シェフに確認してみるとおっしゃってくださいました。

しかし、残念ながら、お店の事情もあり、即入店は難しいとの事でした。また、スペイン語が話せない事も難点でした。

そこでとりあえず半年間のスペイン語学留学を決意しました。

語学の壁があるのなら越えてみよう。
お店の事情があるのなら直接シェフに交渉に行けばいいではないか?と。

とこんな感じで今に至ります。

まだ荷物も纏めていませんが、気合とやる気だけは十二分です。

また留学の準備の進捗を少しずつ更新していこうと思っています。

それではこの辺で。